- わきが・多汗症 目次
- 1.汗についての基礎知識
- 2.わきが・多汗症の治療法
- 3.麻酔ついて
- 4.よくある質問
2.わきが・多汗症の治療法
わきが・多汗症の治療法は基本として外科的手術になりますがそれ以外の方法もあります。
まず外科的手術の手法を紹介し、次に注射法などの治療法を紹介していきます。
反転剪除法
切除法はワキの皮膚を切開して皮膚をめくり、アポクリン汗腺を目で確認した後にアポクリン汗腺を切除する方法です。目視して直接除去する方法なので完治率がとても高く、広く行われています。アポクリン汗腺を見分ける知識、技術、経験が要求される手術でもあります。
手術時間は約1~2時間前後で終わります。手術後、タイオーバーというワキの下を綿で圧迫する処置を行う必要があります。1週間程度の期間になりますがこの間は運動や激しい動きなどのワキを刺激する動きをを行うことができません。大体2、3週間ほどで運動も可能になります。
その後数ヶ月ほど手術の赤い痕が残りますがそれも時間が経過すれば消えていきます。
単純切除法
単純切除法はわきの下を切開してアポクリン汗腺とエクリン汗腺、育毛部を毛根から皮膚ごと切除し、わきの下を縫って縮める方法です。
反転剪除法と違い、アポクリン汗腺を目視で確認しないので他の組織ごとまるごと切除する、という方法になりますのでワキガの完治率は反転剪除法より劣ります。手術時間や術後のタイオーバーなどは反転剪除法と一緒です。
費用は反転剪除法よりも安い傾向にあります。
超音波吸引法
わきの下を切開して超音波を発生させる細い管(カニューレ)を挿入して皮膚内で超音波を発生させ、汗腺類を破壊して管で吸引する方法です。
メスを使って皮膚を切開する上記の2つに比べ、皮膚の生着が早い、切開をしないため血腫が形成されたり皮膚が壊死するなどのリスクがない(※適正な手術であれば上記の2つの手術もそのようなことは起こりません)、ダウンタイムが早い、料金が安く上がるなどのメリットがあります。
デメリットは超音波による熱が皮膚にダメージを与えてしまい痕が残る可能性がある、切除しないため確実性が多少低い、ということがあげられます。このため、この方法を考える場合はカウンセリングの際に十分話し合う必要があるでしょう。
手術時間は約1時間程度で終わります。その後タイオーバーを施して数日ほど安静にし、1週間ほどで抜糸したらダウンタイム終了です。
マイクロリムーブ法
マイクロリムーブ法とは、ワキに1センチ程度の小さい穴を開け、そこに内部に刃が入っている細い管を挿入し、管を皮膚の中で回転させて汗腺を切り取って吸引する方法です。アポクリン汗腺と同時にエクリン汗腺も吸引することができるので多汗症の治療も同時に行うことができます。
傷跡があまり目立たず、手術時間も1時間で終わりタイオーバーしてからのダウンタイムも2,3日程度と従来に比べて早い回復ができることがメリットです。
確実性は反転剪除法に一歩劣りますが、手術法全体の中では優れている治療効果やダウンタイムの短さなどの効率の点から見てもっとも優れている治療法といえます。
ボトックス法
ボトックスというタンパク質を対象の部分に注射して、交感神経の働きを弱めてエクリン汗腺やアポクリン汗腺の活動を抑えることによって発汗を抑える方法です。メスを使わずに数分で終わり、ダウンタイムなどもまったくないので手軽に治療を受けることができます。
デメリットとしては汗腺自体は残したままなので、半年から1年ほどで効果が切れると臭いや汗がでるようになってしまうということです。ボトックス法を行う場合は継続して治療を行う必要があります。
交感神経切除手術
交感神経切除手術は手のひらや足の裏などに大量の汗をかく場合に用いられる手術法です。手のひらの場合はわきの下を切開して胸腔鏡(スコープ)を挿入し、胸部の交感神経をきります。足の裏の場合は腰椎から切開する方法が用いられています。
汗を抑える効果は確実ですが、代償性発汗という手や足からの発汗を抑えたために、他の背中やお腹、太もも、ひざの後ろなどからの発汗が増加する症状がほぼ確実に発生することがあります。また交感神経は一度切ってしまうと元に戻らないのでそことの折り合いをどう考えるかが非常に難しい手術でもあります。
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