2.歯の基礎知識
歯は生きるうえで非常に大切なものです。食べるためだけではなく、歯のかみ合わせで体全体の健康も違ってきます。
歯はどういう風にできているのか、歯の働きはどういう働きを行っているのか、説明を行っていきます。
歯の成長
人は生まれてすぐには歯は生えていません。生まれてから成長するにしたがって生えてくるのです。まず生後大体半年ほどで下あごに最初の乳歯が生えてきます。3才児ぐらいになると乳歯がそろって生えて、歯を使って食事ができるようになってきます。
6才になると永久歯が奥歯から徐々に生えてきて12,3才ころまでに徐々に乳歯が抜けて大人の歯、つまり永久歯に生え変わるのです。この永久歯が生えて成長が完了するまでの時期に、歯を使うことはあごの成長のために大変良い事です。これは大人になっても変わらないことです。やわらかいものだけではなく、歯ごたえがあり、適度に硬さを持った食べ物を食することによってあごの筋肉を維持し、増進することは体の健康の上でとても重要なことです。なぜなら歯のかみ合わせは様々な体の症状に関係があるからです。
次の項目でそのかみ合わせと健康の関係を説明していきます。
歯のかみ合わせとと体の健康の関係
歯科業界ではかみ合わせは頭痛や肩こりなどの体の様々な症状と関係がある、という見方が一般的になっているようです。ではかみ合わせが悪いとなぜいけないのでしょうか?
まず噛みあわせが悪いと顎間接に対する負担のバランスが崩れます。その結果、顎関節症という症状が発生して顎の関節や周辺に痛みが生じます。痛みで口が噛めなくなったり口を開けられなくなったり、食べ物を食べる時に痛みを伴いながら食べなくてはいけないようになってしまいます。
またそれだけではありません。顎のかみ合わせが悪いと全身の体(筋肉)の使い方のバランスが悪くなり、姿勢の悪化や全身のバランスの崩れを引き起こして体全体のバランスが悪くなります。そこから腰痛や頭痛、体の歪みを引き起こしてしまうのです。
歯のかみ合わせは歯だけではなく体全体に作用する非常に重要な問題であることがお分かりいただけたでしょうか?
歯の構造
次に歯の構造について説明しておきます。
まず歯は、歯冠(しかん)と呼ばれる歯肉(歯ぐき)から出た部分と歯根(しこん)という歯肉の中で骨の中に埋まっている部分の二つに分けられます。
さらにその中で以下のような層が形成されています。
歯冠部分
1.エナメル質
歯の表面全体にある人体の中で一番硬い、と言われている硬組織です。
主にハイドロキシアパタイトで構成されています。
2.象牙質
歯の主要な部分にあたる硬組織です。象牙芽細胞と呼ばれる細胞から作られます。
エナメル質と同じく主にハイドロキシアパタイトで構成されていますが、エナメル質に比べ、有機物と水の構成比率が高くなっています。
3.歯髄
歯髄は歯における神経器官にあたります。
歯の感覚を象牙質から通じて知覚し、象牙質を作り、歯への栄養を供給する重要な部分です。
4.歯肉
歯肉は歯の周りを包んでいる組織のことです。
この歯肉が不衛生な状態になったりすると皆さんもご存知の歯肉炎になってしまいます。
歯根部分
5.セメント質
歯の内部である歯根を覆っている硬組織です。
エナメル、象牙に比べると柔らかいですが骨とほぼ同じ構造をしているため、骨程度の硬さはあります。
加齢していくごとにどんどん厚くなっていく性質があります。
このほかに骨、神経と血管が存在します。
※ハイドロキシアパタイト・・・
ハイドロキシアパタイトとはリン酸カルシウムで構成されている成分のことです。
一昔前からアパタイトという言葉がメディアで宣伝されるようになってから知名度がずいぶん上がり、アパタイト入り歯磨き粉という製品も発売されていますが、アパタイトが歯に含まれているからといってアパタイト入り歯磨き粉が常に有効とも限りません。
カルシウムが不足している歯の場合ですと歯を磨くのではなく、逆に削ってしまう場合もありますので注意しておいた方がいいです。
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