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豊胸・バスト

5.豊胸術について

豊胸術にはいろいろな施術方法があります。ここでは代表的な3つの手法を紹介し、最後に麻酔の方法を紹介します。

人工乳腺法人工のバッグ(人工乳腺)を自身のお胸の中へ入れて大きさや形を形成する方法
脂肪注入法気になる部分の脂肪を吸引し、自身の吸引した脂肪をバストに注入する方法
SUB-Q(サブキュー)豊胸術ヒアルロン酸注射による注入法

人工乳腺法

人工乳腺法挿入法は胸の中にインプラントという人工乳腺を胸の中に挿入する豊胸術です。大きさを重要視されている方に適しています。ここではそのインプラントについて詳細に説明をしていきます。

インプラントの種類

インプラントで使用されるバッグは下記の表のようにシリコン→生理食塩水→コヒーシブという流れになっています。

シリコンの歴史

現在日本で使用されているバッグは全て海外で製造されています。そのため各クリニックにより、取り扱うメーカーが違ったり、バッグの種類を表現する名称が各クリニックにより違います。
各美容クリニックのホームページや美容整形に関するサイトでバッグについての表現が曖昧であったり、誤解を招く表記がされている事が多く見受けられます。
インプラントの種類は大きく分けて●ジェルタイプ、●生理食塩水タイプ、●コヒーシブタイプの3つの種類に分けられます。それぞれに感触や強度などが違いますので下の一覧表から参考にしてください。

シリコンジェルバッグ

シリコンジェルバッグ(●ジェルタイプ)
シリカ(二酸化炭素)と炭素を高温で処理したシリコンで作られた自然の乳腺に最も近いインプラントです。以前は乳がんの危険性などについて指摘されていましたが、現在ではそのような問題はありません。ただし数十年後に破損の危険性があり、破損後は著しい炎症を伴い硬くなるトラブルが考えられます。

バイオジェルバッグ

バイオジェルバッグ(●ジェルタイプ)
フランスのPIP社のバッグで、ムコ多糖(ポリサッカライド)と生理食塩水が主成分のインプラントです。いずれも人間の体内にもある成分なので安全無害と言われており、万一豊胸バッグが破れたときも、すばやく尿とともに体外へ排出されます。

CMCバッグ

CMCバッグ(●ジェルタイプ)
フランスのアリオン社製のバッグで、食品添加物のカルボキシメチルセルロースが主成分です。糊の様な特有のやわらかさと青い色が特徴です。バイオジェルと同じく破損しても時間の経過で体内に吸収されるので安全無害とされているインプラントですが、2002年に英と仏でその安全性に疑問があるとのことで使用が禁止されました。

生理食塩水バッグ

生理食塩水バッグ(●生理食塩水タイプ)
点滴にも使用されている生理食塩水を主成分にしており、体内に漏れたとしても全く無害であるインプラントです。しかし注入口から中身が漏れる可能性があり、耐久性や胸への挿入後の感触で多少劣る面もあります。

コヒーシブシリコンバッグ

コヒーシブシリコンバッグ(●コヒーシブタイプ)
シリコンを寒天状に固めたコヒーシブ(凝集性)のあるシリコンです。内容物が漏出しにくい特性がある現在最新型のインプラントは殆どがこのタイプです。 シリコンジェルやハイドロジェルに比べてやや粘張性が高いという特性を持ち、X線も透過しにくいと云われています。

現在最も使われている主流のインプラントが最後に紹介したコヒーシブシリコンバッグです。
下にコヒーシブシリコンのメーカーなどをまとめた流れの図と表を掲載しますので参考にしてください。

●メーカー(会社名) ●バッグの商品名 ●形状 ●表面加工
メンター社
メモリージェル
ラウンド テクスチャード
スムース
アナトミカル テクスチャード
マックギャン社
バイオセルバッグ ラウンド テクスチャード
スムース
アナトミカル テクスチャード
ユーロシリコン社 クリスタルバッグ ラウンド テクスチャード
スムース
アナトミカル テクスチャード

現在世界でもっとも使われている米メンター社の日本語サイトへのリンクはこちらからどうぞ。

インプラントの種類

ラウンド型

ラウンド型
ラウンド型はどのタイプのインプラントにもある基本の形です。立った状態では重力の影響により下方へ内容物が集まり、横に寝た状態では均等に内容物が広がるようになるため、内容物が流動的な物質であれば形態の自由度は非常に高いインプラントです。上半分のバストが痩せて下垂している方に、上半分のバストを強調して作ることが出来ます。

アナトミカル型

アナトミカル型
アナトミカルは人間構造の見地から自然な形になるように作られたインプラントです。内容物は前章で紹介したコヒーシブシリコンが主に使われています。もともとのバストの形がフラットで下垂がない方は、ラウンド型よりアナトミカル型があっています。

アシンメトリー型

アシンメトリー型
アシンメトリーとは左右非対称を意味します。このインプラントは右胸用と左胸用に分かれており、胸への挿入後に より自然なシルエットになる事を追求したタイプです。バッグを入れる際に位置などをほかのインプラントに比べて厳しくするため、切開部分が若干大きくなってしまう場合があるなどの欠点がありますがより自然なシルエットに仕上げることが出来ます。

インプラントの表面加工の種類
スムースタイプ テクスチャードタイプ
スムースタイプ テクスチャードタイプ
つるつるした表面のタイプです。耐久力に優れ、インプラントを覆っている素材が薄い事でやわらかさを追求出来ますが、被膜ができやすく、術後のマッサージが必要なケースが多いです。術後マッサージの効果により、自然な動きと感触に仕上がります。 表面がザラザラしている現在最も多く利用されているタイプのインプラントです。このザラザラはたくさんの突起になっていて、突起の構造でインプラント周囲に出来る被膜を減らすという効果があります。
▼メリット
・マッサージの効果で自然な動きと感触に仕上がる。
▼メリット
・カプセル(被膜)拘縮が起きにくい。
▼デメリット
・マッサージを怠るとカプセル(被膜)拘縮により硬くなることがある。
・体質依存率が高い。
▼デメリット
・スムースより若干硬く、動きも劣る。
インプラントの挿入位置

・乳腺下術

乳腺下術は現在インプラントの挿入方法として最も多用されてる方法です。近年バッグの開発の進歩により、以前のタイプに比べ感触や形、安全性が向上した事で、今までは大胸筋の下でないと自然な仕上がりにならなかったケースも、乳腺の下に挿入することによりより自然な仕上がりに出来る様になったのです。大胸筋下や筋膜下にくらべ、挿入スペースも小さくて済み、術後のマッサージの必要もほとんど無くなりました。妊娠出産や授乳にも影響がない術法です。しかし、元々バストがほとんど無い方や痩せている方の場合にはこの方法は適していない場合があります。

・筋膜下術

乳腺の奥にある大胸筋表面の筋膜を剥離して豊胸バッグを入れる方法です。乳腺下術と比べて、出血が多く、痛みも強いと言われていますが安定性は高く、バッグの縁の部分の形が表面に表れにくいなどの効果がある、と言われています。近年この術式を採用するクリニックも増えてきています。しかし筋膜下術でも乳腺下術でもほとんど仕上がりは変わらない、という報告もでています。

・大胸筋下術

スムースタイプの生理食塩水バッグが主流の時代に盛んに行なわれていた方法です。乳腺下術とは反対に、元々バストがほとんど無い方や痩せている方には適しているケースが多いです。この術法は挿入後、空けたスペースを維持する為に定期的にマッサージをする必要があり、マッサージを怠ると最悪皮膜拘縮が起きる場合もあります。

インプラントの挿入方法

・腋窩切開法

脇の下をシワに沿って3~4cm程度切開する方法です。 傷が目立ちにくいのですが、乳腺下や大胸筋下まで距離があるので、施術には高い技術や豊富な経験が必要です。また、挿入するバッグの大きさによっては不適切なケースもあります。

・乳房下切開法

乳房の下縁を切開し挿入する方法です。 大きいバッグを使用する欧米等では一般的な方法ですが、日本人の場合ですと術後の傷が残る可能性があります。特にバストが小さい方の場合は大きく残る場合があります。

・乳輪下切開法

乳輪のすぐ下から切開して挿入する方法です。傷自体は割合自然になじみますが腋窩切開法同様高い技術が必要になります。

皮 膚

バストのふくらみを支える役割をします。バストの容量は、片方だけで200~300cc前後だといわれます。不思議なことに、その量は時間帯や感情の変化、ホルモンの分泌状態によって、1日のうちでも変化しているといいます。

脂肪注入法

脂肪注入法は、自身の皮下脂肪を体外へ一旦吸引し、取り出した脂肪を再度胸へ注入し直す脂肪吸引の技術を応用した安全性が高い豊胸術です。バストを飛躍的に大きくすることはできませんが、吸引した脂肪を少しでも有効活用したい方やインプラント(異物)に対して抵抗がある方にお薦めの施術です。
切開をしないために傷跡も残らず、異物挿入による拒絶反応もほとんどありません。手術方法は、通常の脂肪吸引と同様です。カニューレと呼ばれる極細の管を使い、注入に使用する脂肪を吸引して脂肪を生理食塩水で洗浄し、状態の良い脂肪のみを選別した後、注射器に移し替えます。バストの筋肉層、乳腺層、脂肪層などに少しずつ注入して形を整え、注入された脂肪は毛細血管に取り込まれてこの部位の組織として生着します。
脂肪注入による豊胸術は、脂肪吸引による痩せる効果と、さらにバストを一回り大きくしたいという人に適した手術です。ただ技術や経験が浅い医師や医院で手術を行うと、しこりが出来たり、ほとんど脂肪が定着しなかったりといったケースもあるようです。一度で可能なバストアップのサイズは1カップ程度といわれています。

サブQ法

サブQ法とは、ヒアルロン酸と呼ばれる物質をバストに注入するプチ豊胸術のことです。いままでは手術以外に有効な豊胸の手段がありませんでしたが、ヒアルロン酸をバストに注入することで手軽にバストアップすることが出来るようになりました。乳腺はいっさい傷つけず、また妊娠や授乳にも影響はありませんのでご結婚前の方、これから妊娠予定の方にも安心の豊胸術です。1回の注入では片側50cc、両側で100ccくらいまでがよいと言われています。
サブQ法に使用されるヒアルロン酸は世界のトップメーカーであるスウェーデンのQ-MED社が新たに開発したマクロレイン・サブQです。サブQ自体はいままでも鼻やあごなど主に顔の輪郭形成に用いられてきましたが、マクロレイン・サブQはこのサブQの効能・効果はそのままに豊胸など大容量注入用に新たに開発されたヒアルロン酸です。

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